人間を装った悪魔たち

あの時あの事がなかったら今頃はどうなっていたのだろう。 人は新しいものが好きで欲望深くて愛されたくて仕方ない生き物だということを改めて知った。

怪しい雲行き

そんな家族の形がだんだんと歪んできたのは息子が幼稚園の時。



突然の姉の離婚宣言。



姉は元々自分の気持ちを人に伝えるのが苦手だった。


後々面倒な事になるくらいなら自分が我慢した方がいいと思うタイプ。


(これは私もそうだったかもしれません)



夫婦喧嘩も言い合いではなく、姉は黙り込んでその場をやり過ごし翌日突如失踪したりする。


(私達にはきちんと事情や居場所を話します)



伝えたところでわかってくれない、変わらないと諦めが先にきてしまい、でも自分の中で溜まって爆発してどうしようもなくなって逃げたくなるようです。


上手く気持ちを伝えれたらどれだけ楽かと嘆いていた事もありました。



日頃から旦那さんに対しての鬱憤がストレスになって、飲みに出る回数が増え意識をなくすぐらい飲んでくる事も増えました。




旦那さんはお酒が弱くて全く飲ない人なのでその辺の価値観の違いもあったのではないかと思います。



私は姉とよく話していましたが旦那さんの愚痴も軽く言ったりする程度(主に経済面の事)だったので、まさか離婚になるまで姉の心が決まってるとは思いませんでした。



それ以外にも私たちに言えないような事もあったのかもしれませんが・・・



結婚して10年ちょい。


3人の子供とマイホーム。



傍から見たら幸せそうな一家。


私にとって憧れの家族は、実はもう壊れてしまっていた。



しかしただの夫婦の問題ではなく、ある黒幕の存在があった事も関係していました。



それは後にわかる事だが。



人間の恐ろしさを目の当たりにしていきます。