人間を装った悪魔たち

あの時あの事がなかったら今頃はどうなっていたのだろう。 人は新しいものが好きで欲望深くて愛されたくて仕方ない生き物だということを改めて知った。

お金の脅威

毎日クタクタになるまで働いても出費ばかりでいつも金欠状態。



そんな日常で良介さんの甘い誘惑は続き、ついに贈り物攻撃が開始された。


給料が入っても子供のために消えていくお金。
自分のために好きに使えるお金はほぼなかったと思うので贈り物はさぞかし嬉しかったでしょう。


自分がどんなに働いても買えないような物をヒョイと送られてきたら、そしてそれが続いたら・・・


人間は解放され覚醒するのでしょう。


汗にまみれて働いてる自分がバカバカしくなり始める。
最強の味方と武器を身につけ自分が女王様にでもなったような気になり態度が大きくなる。


すると突然旦那の事が鼻につくようになる。


「この人の稼ぎが少ないから私も働き詰めになってる。それでいて我慢ばかりの生活。なんなの。」


と急に不満が大きくなる。


喧嘩が増える。
一緒の時間も会話も減る。
家庭内の雰囲気が悪くなる。


そうしてあっという間に何もかもが崩れ落ちていく。


時間はかからなかった。
本当に一瞬だった。