人間を装った悪魔たち

あの時あの事がなかったら今頃はどうなっていたのだろう。 人は新しいものが好きで欲望深くて愛されたくて仕方ない生き物だということを改めて知った。

一番の理由

晃くんは気付いていたのだろうか姉の変化を・・・



晃くんなりに毎日本当に頑張っていた。


本業の他にバイト的な事も始めていた。


大家族にはお金は一番大事なのかもしれない。


贅沢しなくても毎日お金がかかる。


でも幸せってなんだろう?


日に日に晃くんと姉の間に温度差が生じ始めた。


姉は記憶をなくすぐらい飲み明かす日が増え、飲むのが苦手で酔っ払いが嫌いな晃くんが呆れる事が増えた。


姉なりにも純粋に頑張っていたと思います。
ストレス発散したかったのもわかります。


下の子がまだ小さいうちから働き始めて夫婦で頑張っていました。
晃くんが昼間働いて姉が夜働いてと助け合っていました。
(キャバとか飲み関係ではないです)


誰だって身を削って働かないで大金手にして楽したいですよ。


でも目的や守って支えたいものがあるから人は頑張るんです。


それで良かったのに。


悪魔が舞い降りた。


「そんな頼りない旦那って何の意味あるの?俺なら金に困らない生活させてあげれるぞ!」


「そんなつり橋効果みたいな始まり方で上手くいくわけがない。現に今お前は不幸なんだから。」


「毎日頑張っても苦しいなら自分で変えていくしかない。こっちにこれば欲しい物が全てある。」


そんな甘い誘惑にまんまと引っ掛かったバカな姉はすぐ悪魔の手下になった。