人間を装った悪魔たち

あの時あの事がなかったら今頃はどうなっていたのだろう。 人は新しいものが好きで欲望深くて愛されたくて仕方ない生き物だということを改めて知った。

ある男の存在

姉は溜めこんでいたものが相当大きかったのか、よほど決意が固かったのか、夫婦間での話し合いでも向き合う事なく頑なに離婚したいと言っていたそう。



旦那さんは姉の事も子供の事も大好きで別れたくないと最後まで言っていた。



そこまでして姉が別れたい理由・・・



それはある1人の男の存在。



SNSで知り合ったという良介さん。



離婚の話が出る何カ月か前の事。



その時私は休職中だったので毎日のように姉の帰宅時間頃息子を連れて遊びに行って、甥姪のお迎えや家の手伝い等もやっていました。



仕事から帰って来て真っ先にPCに向かう姉。


旦那さんが帰って来るまでの2時間程楽しそうにチャットするのが日課となっていった。



だんだんと姉の後ろ姿を眺める時間が増え、会話も減り、寂しいなと思う日々が何カ月と続いた。



姉はもう良介さんしか見えていないようだ。



その何カ月か後に突然の離婚宣言。



10年以上もの間夫婦間で色々あったのかもしれない。



でも色んな事を見ていた私はとっさに良介さんの影響だと察した。