人間を装った悪魔たち

あの時あの事がなかったら今頃はどうなっていたのだろう。 人は新しいものが好きで欲望深くて愛されたくて仕方ない生き物だということを改めて知った。

嫌な予感大的中②

その日私は出先でスマホを確認できない状態でした。



カバンの中でブーって鳴ってるのが聞こえた。



またすぐブーって鳴った。


立て続けにそれが5、6回続いた。


電話(旦那)かなと思ったぐらいだった。



用事が終わってスマホを確認するとLINEメッセージで、見慣れないアイコンが上にあった。



開くと姉だった・・・



最初は色々お世話になったねって事とお礼と花代やランチ代本当に払わなくていいかの確認。


(全てこっちで持ったので)



普通の内容で思わず大きく一息吐いた。


(多分自然と息止めてたw)



ただ、姉は。



一区切りごとに送信してくるためその度に鳴るしさらにスタンプも押してくるので無駄にスマホが鳴るのだ。



とりあえず私も当たり障りなく返事を返してその日は終わった。





それだけなら良かったのに・・・



すぐ家族のグループLINEを作ってそこでもまたLINEの嵐。


内容は私にきたのとほぼ同じ。



返事はみんな一言かスタンプなので続かず、結局あれ以来使われる事はなく今ではお蔵入りw



姉ってそんなキャラだっけな??



昔はどっちかといえばあっさりさっぱりしてて、自分からあまりメールとか送ってくる人ではなかった。



そんな人が毎回長文をズラーっと一方的に・・・



別の人かと思う今でも。



一言で言うなら



しつこい。



よっぽど繋がれたのが嬉しいのか、心が満たされていないのか、良介さんによって変わったのか知らんけど・・・



しばらくは頻繁にLINEが来るようになった。



それは現在進行形です。

嫌な予感大的中

姉との久しぶりの対面はどうなるかと思ったけど、とりあえず無事に?終わった。



しかし。



次の日にそれは始まった。


そう、恐れていた・・・




怒涛のLINE攻撃爆弾




もう一瞬でフラバったよね。



姉が向こうに行ってすぐぐらいの時のメール・電話攻撃・・・




毎日毎日長文で何通も。


返信しなかったら電話がかかってくる。


出なかったら良介さんからもかかってくる。



さすがに何か緊急事態かと思って出ると・・・



クッソどうでもいい話ね。




ただ幸いにも子供が小さかったのでどうにでも言い訳してすぐ切る事が出来たのが救いだった。



ぐずったり泣いたりの声が一番効果があったから、子供がTVに真剣になって静かだったら足で背中ツンツンしてちょっかいかけて嫌がらせて声出させたり、子供が大嫌いな鬼の本を出してわざと騒がせたり・・・
(息子くん、あの時は本当にごめんなさい。)



やっぱこうやって振り返って書いててもおかしいですね。



もう少しで私も洗脳状態になってたんじゃないかって冗談抜きに思う。


それぐらいヒドかった。



あの時はホント携帯自体見たくないぐらい、ずっと布団の中に隠しておきたいぐらいにまでなってた。



なので私が嫌われたり悪く言われてもあの人たちともう連絡を取らなくていいという事に心から安堵した。



ー解放感ー



それしかなかった。



それは母も父も同じこと経験するのですが・・・



同じ経験をしたからこそ分かち合えたってのもあった。


自分だけがそう思ってたわけじゃないって、私は間違ってないって強くいられた。


一人だけで抱え込んでたら絶対おかしくなってたと思う。




相手の気持ちになって考える。



簡単な事のようで難しいのかな・・・



兎にも角にも




誰かを、何かを、自分を
犠牲にするようなお付き合いはダメです!!




つづく。

憂鬱なランチ

翌日。



平日で息子は学校へ、私は忌引きでもう一日お休み頂いてたのでたまった用足しをしようと繰り出した。


するとその出先で偶然にも母に会った。


母も色々手続きとかで姉と一緒に出てたみたい。


昼時だったのでこのまま近くでランチして行かないかと誘われた。


かなり悩んだ。


すかさず母が。


姉はランチ後すぐ帰らなきゃならないからそんなに時間もないし軽く行こうって。


こんな時にうだうだと母に余計な迷惑は掛けたくない・・・


しぶしぶ行く事にした。


この洋食屋さんは昔から好きで家族でもよく来てたとこ。
変な思い出が蘇りなんか更に複雑な気分になった。


姉は珍しく携帯もいじらず昔話を楽しそうにしてた。
そして子供の事や祖父母の事なども話した。


良介さんの名前や話は一切でなくそれもきっと良かったんだ。


この時は昔私が好きだった姉の姿だった・・・


ごく自然な家族の空間だった。


母も嬉しそうに楽しそうにしててなんか胸の奥がキューっと熱くなった。


あんなに嫌だと思って、行きたくないと思ってた自分に少しだけ後悔した。


こんな仲良しな家族を捨てたんだよあなたは・・・
ねぇ。なんとも思わないの?


そんな気持ちをよそに姉は子供たちの話や向こうでの生活の話など話してた。
いまいちどれもピンとこない話ばかりで嬉しい気持ちとかではなくよその人の話を聞いているみたいだった。


なんだかんだで小一時間のランチがあっという間に終わった。


出てから私はその場でバイバイした。


別れ際に一番の笑顔で手を振れた。


家に帰ってからは少しセンチメンタルになってた。


祖父母が死んだ事、姉の事・・・


色んなことが頭を駆け巡ってしばらくボーッとしてた。


するとスマホが鳴った。


早速姉からのメッセージだった。


「きっとさーじいちゃんとばあちゃんが引き合わせてくれたんだね!久々会えて良かったよ。なんかあったらLINEしてね!」


姉からのその言葉が素直に胸に響いた。


返事を返してすぐまたスマホが鳴った。


今度は母からだった。



「お父さん途中まで送って行ったんだけど、いつこっちに遊びに来るの?むしろみんなでこっちで住もうってしつこかったって(苦笑)」




うぉぉぉーい!