人間を装った悪魔たち

あの時あの事がなかったら今頃はどうなっていたのだろう。 人は新しいものが好きで欲望深くて愛されたくて仕方ない生き物だということを改めて知った。

人としての心

続いての被害者は父です。


父と良介さんは好きな事など共通が多くて連絡先を交換して電話やメールのやりとりをしていたようです。


そして遊びに来ないかとの話に。


父は仕事柄まとまった休みを取るのは難しくて日頃の休みが貴重なため遠出はなかなか億劫そうだったけど、良介さんのしつこい誘いについに行く事を決めました。


そして無事に帰って来た父は本当に楽しかったし良介もいい奴だったとご機嫌。


それからは火がついたように、毎日のように良介さんからの電話にメール。


父は夜中に仕事に行ったりもするので毎日の長電話はさすがに堪えたらしく、ある時から私達に愚痴をもらすようになった。


仕事帰って来てすぐ電話

見たいTVも観れない

話してるだけだからたばこもお酒も進む

翌日寝不足・二日酔い


これがほぼ毎日。


父はもともと連絡がマメではなくメールも面倒くさがるタイプ。
それも重なって疲れてきたし、毎日寝不足でたまらないと。


メールを返さなかったらすかさず催促が姉からきたりするらしい。


姉「良介が何時ぐらいだったら都合良いか聞いてるよ!」


姉「少しでいいから電話してやってよー!」


姉「え?もうはや寝たの?それとも無視??」


こっちしか連絡するとこないの?
そんなに毎日暇なの?
もっとこっちの気持ちも考えたら?


父の性格や仕事の状況は姉もわかっているはずなのに。
本当になんでだろうと思う事だらけでした。


【つづく】