人間を装った悪魔たち

あの時あの事がなかったら今頃はどうなっていたのだろう。 人は新しいものが好きで欲望深くて愛されたくて仕方ない生き物だということを改めて知った。

悪魔のしつけ④

④タメ口で話すな



良介さんには必ず敬語で話すよう言われてたそうです。


きょうだい間では名前で呼び合うのは禁止。
常にお互いを敬えと。


そう、姉が行く時はもう結婚の約束はしていると聞いていた。
なのでいずれ再婚して家族になるものだと思った。


でも


未だに籍すら入れていません。


最初から子供ともそんな関係を作っていたなら再婚する気なかったって事ですよね・・・


まぁ昔の亭主関白で雷オヤジみたいな家庭も未だにあるだろうけど。


お父さんに敬語とか・・・


昭和かって!!アセアセ


なんかどっかの修行僧になったみたいな感じでしかなかった。
もしくは先生と生徒とかなんかそんな距離感。


そして家族みたいな感じも温かみも人間味もないエピソードの数々。


人それぞれだし考えも色々だし、それが普通って言われたらそれまでだけど・・・


私が今再婚してやっぱりそれはなんか違うなぁと思った事の一つでもあった。


うちの場合は今の旦那と息子が仲良くなるまで何年もかけて丁寧に築いてきた。


最初は旦那が息子に歩み寄るところから、慣れてきたら良い事は褒めるダメな事は叱る。


叱った後は優しく諭して旦那なりに自分の気持ちを伝えてた。


困った時は全力で助けるし遊ぶ時は同じ目線ではしゃぐし、その繰り返しで今がある。


今日から俺がおとうさんだ!エッヘン!


なんて立場を上から息子に接していた事はないです。


おかげで今ではすっかりパパっ子になった息子。


それこそが人間関係を築いてく上で大事な過程だと思う。


頭ごなしになんでも押さえつける教育方針では子供の心が潰れてしまいそう。


子供は無力だから従うしかないし必死にしがみつくだろうし。


今までの生活とは真逆すぎて、子供達は何を感じて何を思っていたのだろう。