人間を装った悪魔たち

あの時あの事がなかったら今頃はどうなっていたのだろう。 人は新しいものが好きで欲望深くて愛されたくて仕方ない生き物だということを改めて知った。

変わり果てた姿

そして当日。


家族は朝からバタバタ。
次々と親戚や従姉妹たちが集まり慌ただしく時間だけが過ぎていく。


そしてその時はやってきた・・・



姉「ご無沙汰でーす!」



ド☆キ★ド☆キ★


・・・


視線の先には変わり果てた姉の姿。


あんなに痩せてた姉が激太りしていて、飲み屋のママかってぐらい声がガッサガサで、自慢だったロングヘアが肩までバッサリ短くなっていた。


その動揺は親戚達の声に掻き消されたので助かった。


しばらくは別部屋に居たから顔も合わさずだったけど母が来てこう言った。


母「RIRIAHNとお父さんなんか元気ないねって言ってたわ(苦笑)」


そりゃーそうでしょうよ!


こんな何年も会ってないかつハプニングだらけで複雑な感情しかない中でどんな顔で会っていいのかわからんわーーーー!!


そして風貌変わりすぎやろって。
誰だよアイツは!!??


そんな家族の気持ちを知ってか知らずかのうのうとさ。


てか察しろや!!
お前が一番気にしろや!!


なにがご無沙汰でーすだよ。


お土産なんかドーンと広げてみんなの気を引き始めた。


「ママこれおばさんからもらったんだけど食べていい?」


まぁ食べ物に罪はない。


「おばさんにいただきますして食べなさい(^^)」


息子は姉がこっちに居た時の記憶はないので誰かわからずよそよそしくはにかんでいた。
下の名前で呼び合ってあんなに仲良くしてたのにねー。


時の流れをまた感じて切ない気持ちになった・・・


そしてずっと息子の横で色々話してる姉。


“変な洗脳だけはしないでくださいね”


私は話かけられないように一生懸命回避していた。


まぁ同じ空間に居てずっと話さないにも限界あるよなー・・・
あーやだなー・・・



姉「RIRIAHN・・・」



キターーーーー!!