人間を装った悪魔たち

あの時あの事がなかったら今頃はどうなっていたのだろう。 人は新しいものが好きで欲望深くて愛されたくて仕方ない生き物だということを改めて知った。

それぞれの気持ち

子供達には1人ずつ話したようでした。



私達はどう話したか詳しくはわかりませんが。
雰囲気的に、テーマパークがあるとか美味しい物いっぱいあるとかいい事ばかり話したと思われます。


長女と次女はまだ事の大きさがあまりわかってなかったのか、承諾したと。


問題は長男。
嫌だ、離れたくないと泣いていて話が進まないと。
姉は頭を抱えていたが、そんなの当たり前だと思う。
離婚してパパが居なくなり、地元や友達や家族と離れるなんて短期間で簡単に返事が出来る事ではない。


それに姉の長電話の姿を見てるから不安にもなると思う。


最終的には長男に対しては半ば強引に説得させた感じでした。
(そんな大人の都合・ワガママで通してきちんと納得いく話し合いをしなかったために後に長男は大変な目に遭います)


私だって本当につらい。
私だって離れたくない。


簡単に会いに行ける距離じゃない。
そして息子は本当の一人っ子になってしまうんだ・・・


こんなことがまさか私達家族に降りかかる出来事なんて夢にも思ってなかった。


ずっと一緒に居れると思ってたから。
それが当たり前と思っていたから。


戻れるならこの時に戻りたい。


何ヶ月か後に本当に離れる日がくるとわかっていたなら。



泣いてでも、力づくでも引きとめれば良かった。



本当に離れるの嫌だった。


このままずっと仲良く楽しく過ごしていきたかった。


本当に寂しくて胸が張り裂けそうだった。



幸せすぎる平凡な日々に突然降りかかった史上最悪の出来事。



頭がついていかないに決まってんじゃん。


笑顔で賛成も応援もできるわけないじゃん。



そんな私達の気持ちを置いて姉は本格的に動き出した。